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光回線を申し込もうとすると、同じ会社の中に「1ギガ」と「10ギガ」が並んでいて手が止まります。数字だけ見れば10倍ですが、月額の差は数百円から2,000円ほど。この差額に見合う違いを、自分の家で体感できるかどうかが本当の分かれ目です。
先に答えを書きます。パソコンやゲーム機を10ギガ対応の有線LANでつなげない家なら、1ギガで十分です。10ギガの上限を使い切るには、ルーター・LANケーブル・端末の3つがそろっている必要があるからです。
そのうえで、NURO 光のように開通後2年間は2ギガと10ギガが同じ月額になる回線もあります。この記事では、ドコモ光とNURO 光の公式料金(2026年9月27日確認)をもとに、どこで差が出るのかを整理します。
10ギガと1ギガの違いは「上限」だけ。使い切るには機器が要る
1ギガと10ギガの違いは、回線が出せる最大速度(技術規格上の上限)です。各社とも実際の速度はベストエフォートで、時間帯や宅内の機器によって下がると公式に書いています。
NTT東日本は、10ギガ回線「フレッツ 光クロス」で最大概ね10Gbpsを出すには、LANポートが10GBASE-TでLANケーブルがカテゴリ6a以上の環境が必要だと案内しています。1Gbpsまでのポートしかないパソコンやルーターをつなぐと、その機器の上限で頭打ちになります。
数字で見ると差ははっきりします。100GBのゲームを理論上の最大速度でダウンロードすると、1ギガで約13分、10ギガで約1分20秒です。一方、Netflixが4K視聴に推奨する速度は15Mbps以上で、1ギガの上限の数十分の一にすぎません。動画やWeb会議が中心なら、10ギガの出番はほとんどありません。会議アプリが求める速度の公式値は在宅ワークの光回線おすすめ3社比較にまとめています。
ドコモ光 1ギガ — マンションなら月額の安さが際立つ
ドコモ光 1ギガ(タイプA・C、2年定期契約)の月額は、戸建て5,720円、マンション4,400円です。10ギガと違って住まいの形で料金が分かれており、マンションに住んでいる人ほど1ギガの安さが効いてきます。ただし建物の配線方式がVDSL方式やLAN配線方式だと、フレッツ光系の最大速度は上り下り概ね100Mbpsです。確認方法はマンションの光回線とゲーム向きの配線方式で解説しています。同じフレッツ光系で月額が安い楽天ひかりとの比較は、楽天ひかり vs ドコモ光にまとめています。
ドコモのスマホとセットにすると、同じファミリー割引グループ内のスマホ1回線ごとに永年最大1,210円/月の割引が付きます(プランにより変動)。この割引は1ギガでも10ギガでも同じなので、1ギガと10ギガの選択には影響しません。
弱点は上限です。10GBASE-T対応の機器をすでに持っていても、回線側が1ギガなら宝の持ち腐れになります。家の中の機器がすべて1Gbpsまでの人、マンションで回線費を抑えたい人に向いています。
ドコモ光 10ギガ — 戸建てなら1ギガとの差は月660円
ドコモ光 10ギガ(タイプA・C、2年定期契約)は月6,380円で、戸建てもマンションも同じ金額です。戸建てで比べると1ギガとの差は月660円、2年で15,840円。マンションで比べると差は月1,980円に広がり、2年で47,520円になります。
新規で申し込む人には、基本料金が最大6か月間500円/月になるキャンペーンがあります(ルーター利用料が別途かかるなど条件あり)。初期費用は公式の代表例で契約事務手数料4,950円+工事料28,600円。1ギガから10ギガへプランを変える場合の工事料の代表例は22,000円です。
見落としやすいのはルーターです。回線が10ギガでも、ルーターのポートが1Gbpsまでなら、先に書いたとおりそこが上限になります。10ギガ対応のレンタルルーターが付くかどうかは、申込前にプロバイダの条件で確認してください。戸建てで、ゲーム機やパソコンを有線でつなぐ人なら、月660円の上乗せは十分に元が取れます。
第3の選択肢:NURO 光 10ギガ — 2年間は2ギガと同じ月額
NURO 光の標準プランは最大2ギガで、10ギガ(H)プランとの価格差の付け方がドコモ光と違います。公式の料金例では、開通から24か月目までの月額が2ギガ・10ギガともに4,530円(ホームゲートウェイ550円込み)です。
差が出るのは25か月目以降で、2ギガ5,720円に対して10ギガ6,600円、差は月880円になります。基本工事費55,000円は実質無料の扱いで、契約事務手数料は6,050円。契約期間は36か月で、期間中の解約は10ギガ(H)で4,523円、2ギガ(H)で3,643円の契約解除料がかかります。
無線の上限も確認が必要です。公式は、無線接続時の最大通信速度を概ね10Gbpsとしつつ、設置される宅内終端装置の機種によっては4.8Gbpsまたは2.4Gbpsになると注記しています。エリア内の戸建てで、2年ごとに回線を見直すつもりの人なら、最初から10ギガを選んで損はほとんどありません。
3つを比較:月額の差と、差が出るタイミング
| 比較項目 | ドコモ光 1ギガ | ドコモ光 10ギガ | NURO 光 10ギガ(H) |
|---|---|---|---|
| 最大速度(規格上) | 1Gbps | 10Gbps | 10Gbps |
| 戸建ての月額 | 5,720円 | 6,380円 | 4,530円(〜24か月目)→6,600円 |
| マンションの月額 | 4,400円 | 6,380円 | —(本記事は戸建てプランで比較) |
| 同じ会社の下位プランとの差 | — | 戸建て+660円/マンション+1,980円 | 24か月目まで0円、以降+880円 |
| 契約期間 | 2年定期 | 2年定期 | 36か月 |
| 初期費用(公式の代表例) | — | 事務手数料4,950円+工事料28,600円 | 事務手数料6,050円(工事費55,000円は実質無料) |
| スマホ割 | ドコモ 最大1,210円/回線 | ドコモ 最大1,210円/回線 | 本記事では比較対象外 |
料金はすべて税込・2026年9月27日時点の各社公式サイトの表示です。ドコモ光はタイプA・C、2年定期契約の金額。NURO 光は公式の料金例(開通2〜24か月目に割引が適用される場合)で、ホームゲートウェイ550円を含みます。速度は技術規格上の最大値で、実使用速度ではありません。編集部は回線速度の計測を行っていません。
表から読み取れるのは、10ギガの「割高さ」が会社と住まいで大きく違うことです。ドコモ光のマンションでは月1,980円の上乗せになる一方、NURO 光の戸建てでは最初の2年間は上乗せがありません。
つまり、10ギガを選ぶかどうかは速度だけでなく、住まいの形と、何年その回線を使うつもりかで決まります。
申し込む前に確かめる3つのこと
1. 提供エリア。10ギガは1ギガより提供範囲が狭い回線があります。NTT東日本のフレッツ 光クロスは、2026年3月2日時点のエリア表で多くの市区町村が「一部提供」となっています。住所で検索してから比較に入るのが近道です。
2. 家の中の機器。ルーターのWAN・LANポートが10GBASE-T対応か、LANケーブルがカテゴリ6a以上か、パソコンやゲーム機のLANポートが何Gbpsまでかを確認します。どれか1つでも1Gbpsまでなら、そこが上限になります。
3. 工事と契約期間。ドコモ光は1ギガから10ギガへ変えるだけでも工事料がかかります(代表例22,000円)。NURO 光は契約期間が36か月です。数年以内に引っ越す予定があるなら、解約時の費用まで含めて比べてください。
ルーターを買い替える場合、10Gbpsの有線ポートを備えたWi-Fi 7ルーターが選択肢になります。たとえばバッファローのWXR9300BE6P/Nは、製品名に「有線10Gbps」を掲げたトライバンドモデルです(Amazonの表示価格は2026年9月27日時点で34,980円・変動あり)。回線事業者のレンタルルーターで10Gbpsに対応している場合は、買い足す必要はありません。
バッファロー WXR9300BE6P/N をAmazonで見る
まとめ:機器がそろわないなら1ギガ、戸建てで有線なら10ギガ
家の中の機器が1Gbpsまでなら、1ギガを選んでください。10ギガの上乗せ分は、機器の上限で打ち消されてしまいます。マンションのドコモ光なら月1,980円の節約です。
戸建てで、パソコンやゲーム機を10ギガ対応の有線でつなぐなら10ギガです。ドコモ光なら月660円の上乗せで済み、NURO 光のエリア内なら最初の2年間は上乗せすらありません。
迷ったまま決められない人に、編集部はこう伝えます。先にルーターとLANケーブルの型番を確認し、10GBASE-Tとカテゴリ6aがそろっていなければ1ギガで申し込んでください。
出典(2026年9月27日確認): ドコモ光 料金プラン / NURO 光 戸建て 料金 / NTT東日本 フレッツ 光クロス / Netflix ヘルプセンター(推奨インターネット接続速度)


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