工事なしで家にネットを引くなら、候補はドコモの「home 5G」とUQの「WiMAX」にほぼ絞られます。どちらもコンセントに挿すだけで、どちらも「データ無制限」をうたっています。見た目の条件が似ているので、何で決めればいいのか分かりにくい組み合わせです。
先に答えを書きます。家の中だけで使い、ドコモのスマホを持っているならhome 5G。外に持ち出したい、またはauかUQ mobileのスマホを持っているならWiMAXです。月額の定価はどちらも5,280円で、差は料金ではなく「使える場所」と「どのスマホと組むか」で生まれます。
第3の候補としてSoftBank Airも並べました。こちらは2026年12月1日から月額基本料金が330円上がることが公式に告知されています。この記事では3社の公式サイトの表示(2026年9月29日確認)だけをもとに比較します。
3つの違いは「定価」ではなく「使える場所」「無制限の条件」「端末の縛り」
月額の定価は、home 5G プランが5,280円、WiMAXのギガ放題プラスSが5,280円、SoftBank Airが5,368円です。数十円から百円未満の差しかなく、ここでは決まりません。
決め手になるのは次の3つです。1つ目は、登録した住所の外で使えるかどうか。2つ目は、「無制限」にどんな条件が付いているか。3つ目は、端末代を実質0円にするために何か月使い続ける必要があるかです。順に見ていきます。
ドコモ home 5G — 家の中だけで使う人向けの素直な選択肢
home 5Gの月額は5,280円で、専用端末HR02の購入が必要です。HR02の端末価格は73,260円ですが、「月々サポート」で最大48か月間、月1,525〜1,585円が割り引かれ、総額73,260円が相殺されます。ドコモオンラインショップで申し込めば、契約事務手数料4,950円もかかりません。
HR02の公式仕様は、5G接続時で受信最大4.2Gbps・送信最大218Mbpsです。2.5Gbpsの有線LANポートを備え、Wi-Fi 64台と有線LAN 2台を同時につなげます。データ量は無制限ですが、ドコモはネットワークの混雑状況によって通信が遅くなることがあると明記しています。
いちばん大きな制約は場所です。ドコモ公式は「ご登録いただいた設置場所住所以外でのご利用はできません」と書いています。旅行先や実家に持っていく使い方はできません。引っ越しのときは住所変更の手続きが必要です。
ドコモのスマホを使っている人は「home 5G セット割」で、対象プランなら最大1,100円/月の割引が付きます。家の中だけで使い、ドコモのスマホを持っている人に向いています。
UQ WiMAX(ギガ放題プラスS) — 外でも使いたい人、au・UQ mobileの人向け
ギガ放題プラスSの月額は5,280円です。「WiMAX +5G割」が適用されると、最初の13か月は682円引きの4,598円になります。別途、登録料3,300円と端末代金がかかります。
WiMAXの特徴は、同じプランで置き型とモバイル型のどちらの端末も選べることです。置き型の「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」は下り最大4.2Gbps・上り最大286Mbps。持ち運べる「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」は下り最大3.5Gbps・上り最大286Mbpsで、UQは「家でも外でもどっちでもWi-Fi」と紹介しています。外に持ち出せる端末を選べる点が、home 5Gとの最大の違いです。
無制限の条件には注意が必要です。通常の「スタンダードモード」は月間データ容量の制限がありません。一方、より広いエリアで使える「プラスエリアモード」は月30GBまでで、超えると月末まで送受信最大128kbpsに制限されます。このモードは1,100円/月のオプションですが、auスマートバリューかUQ mobileの自宅セット割(インターネットコース)が適用されていれば無料です。
UQ mobileのトクトクプラン2を使っている人は、自宅セット割でスマホ側が1,100円/月安くなります。外でも使いたい人、auかUQ mobileのスマホを持っている人に向いています。
SoftBank Air — 12月の値上げ後の金額で判断する
SoftBank Airの月額基本料金は現在5,368円で、2026年12月1日から5,698円に改定されます。改定は既存の契約者にも一律で適用され、上げ幅は330円です。
専用端末のAirターミナル6は、48回払いで総額95,040円です。「月月割」で基本料金から月1,980円(最大48か月)が割り引かれ、端末代と相殺されます。キャンペーンを適用した場合、ソフトバンクは24か月目までの月額利用料金を、12月の改定後は5,280円と案内しています。
速度は下り最大2.7Gbpsですが、提供は一部エリアに限られ、住所によって最大速度が異なります。利用が集中する時間帯は速度制限で遅くなる場合があることも公式に書かれています。ソフトバンクかワイモバイルのスマホを持っていて、光回線の工事ができない人に向いています。
比較表:月額・端末・無制限の条件
| 項目 | ドコモ home 5G | UQ WiMAX(ギガ放題プラスS) | SoftBank Air |
|---|---|---|---|
| 月額(定価) | 5,280円 | 5,280円(13か月間は4,598円) | 5,368円(12/1から5,698円) |
| 初期費用 | オンライン0円/店舗4,950円 | 登録料3,300円 | 契約事務手数料4,950円 |
| 端末 | HR02 73,260円(48か月で実質0円) | L13(置き型)/DOCK 5G 01(持ち運び)※代金別途 | Airターミナル6 95,040円(48か月で実質0円) |
| 最大速度(下り/上り) | 4.2Gbps/218Mbps | L13:4.2Gbps/286Mbps | 下り2.7Gbps(一部エリア) |
| データ量 | 無制限(混雑時に遅くなる場合あり) | スタンダードモード制限なし/プラスエリアモード月30GB | 混雑時間帯に速度制限の場合あり |
| 登録住所の外 | 利用不可 | 持ち運び端末なら外でも利用可 | 本記事では未確認 |
| スマホ割 | ドコモ 最大1,100円/月 | UQ mobile 1,100円/月・auスマートバリュー | おうち割 光セット |
料金はすべて税込・2026年9月29日時点の各社公式サイトの表示です。速度は技術規格上の最大値で、実際の通信速度はベストエフォートです。5Gの高速通信は一部エリアのみで、UQのギガ放題プラスSは5G SA契約で利用します。WiMAXの端末代金は本記事では確認できなかったため記載していません。編集部は通信速度の計測を行っていません。
表から読み取れるのは、3社の月額が最初の2年間はほぼ同じ水準に収まることです。home 5Gは5,280円、WiMAXは13か月間4,598円のあと5,280円、SoftBank Airは12月以降5,280円です。料金の差で選ぶより、場所とスマホで選んだほうが後悔は少なくなります。
申し込む前に確かめる3つのこと
1. 住所の5Gエリア。3社とも、最大速度が出るのは5Gエリアの一部だけです。ドコモはサービスエリアマップで機種名(HR02)を選んで確認するよう案内しています。設置予定の住所で、各社のエリアを必ず検索してください。
2. 何年使うか。home 5GとSoftBank Airの「端末実質0円」は、48か月使い続けることが前提です。途中で解約すると、残りの割引は受けられず、端末代の残りだけが残ります。たとえばHR02を24か月で解約すると、25〜48か月目の月々サポート(1,525円×24か月=36,600円分)が受けられません。光回線やポケット型も含めた1年・2年・4年の支払い合計は一人暮らしのネット回線の比較で計算しています。
3. 光回線が引けないか。オンラインゲームや長時間の配信が目的なら、ホームルーターより光回線が向いています。3社とも混雑時に遅くなることがあると公式に書いており、ドコモは長時間の接続や大量のデータ通信で通信が中断されることがあるとも注記しています。
まとめ:家だけならhome 5G、外でも使うならWiMAX
家の中だけで使い、ドコモのスマホを持っているならhome 5Gを選んでください。オンライン申し込みで初期費用がかからず、セット割で毎月最大1,100円安くなります。
外に持ち出したい人、auかUQ mobileのスマホを持っている人はWiMAXです。持ち運び端末を選べば家でも外でも同じ回線を使え、最初の13か月は月4,598円で始められます。
ソフトバンクのスマホを持っている人以外は、SoftBank Airを12月の値上げ前に急いで選ぶ理由はありません。迷ったら、まず設置する住所で3社の5Gエリアを調べ、エリア内の会社の中から自分のスマホと同じ会社を選んでください。
出典(2026年9月29日確認): home 5G/NTTドコモ / home 5G HR02/NTTドコモ / ギガ放題プラスS/UQ WiMAX / WiMAX 製品・端末/UQ WiMAX / SoftBank Air 料金/ソフトバンク


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